こんどは4発機の墜落する確率を調べよう
4発機の墜落確率を考えましょう。こんどは考えられるケースが増えます。それらを文章で書くのは厭でしょう。

ケース エンジン1 エンジン2 エンジン3 エンジン4 確 率
P
× P(1−P)
× P(1−P)
× P(1−P)
× P(1−P)
× × (1−P)
× × (1−P)
× × (1−P)
× × (1−P)
10 × × (1−P)
11 × × (1−P)
12 × × × P(1−P)
13 × × × P(1−P)
14 × × × P(1−P)
15 × × × P(1−P)
16 × × × × (1−P)

墜落するのは3台以上のエンジンが故障を起こすとき、すなわちケース12〜16です。これらのケースが起る確率を足せばよいのです。たとえば、ケース8とケース9は同時には起りません。このようなケースは互いに「排反」であるといいます。したがって、排反なケースのいずれかが起る確率は、それぞれの起る確率を足してやればよいのです。

4発機の墜落確率=4P(1−P)+(1−P)

となりました。また、グラフで眺めてみましょう。


INDEX     PREVIOUS NEXT