大小比較は差を見ればわかる
さあ、大詰めに来たと思うでしょう。はい、来ました。

双発機の墜落確率=Q=(1−P)

4発機の墜落確率=Q=4P(1−P)+(1−P)

でした。これらの大小を比較するには差をとってやるとわかります。

−Q > 0 ならば 4発機が安全

−Q < 0 ならば 双発機が安全

−Q = 0 ならば どちらに乗っても同じ

と結論づけられるのです。

0 < P < 2/3 では Q−Q < 0 ですから、双発機がより安全。

2/3 < P < 1 では Q−Q > 0 となるので、4発機がより安全。

となりました。

航空機のエンジンの信頼度は大変に高く、0.999というような値に設計されています。ですからグラフを眺めてご覧なさい。P=1に近いところでは安全性に差はないのです。

あなたの直感はいかがですか。人間の直感は優れているのですが、きちんとした解析にはかなわないと思いませんか。


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