問題を「図」にかいてごらん
この図は、ある時9台の修理車をかかえていたときの例です。左の図は1番から9番までの車が修理を受けつけた順序で作業をする場合です。黄色いところはこれから修理が始まるまでの時間で「待ち時間」と呼びましょう。

さて、右の図では修理の順序を修理日数の短いものからという具合にならべ直してみます。そして両者を比較してみましょう。

この時間帯での平均待ち時間が減りました。黄色の面積は待ち時間の合計ですものね。また、同じ時刻における滞留台数はどうなりましたか?

このような問題は「順序付けの問題」といって、古くから知られている問題なのです。修理日数がやたらに長いものがあると、その仕事は後へ後へと回されてしまいますから、延々と待たなければならず、それこそお客は怒ってしまうでしょう。ですから、待たせる限度を決めておく必要があります。

実際には時間の経過とともに新しい修理車が運ばれてきます。しかし、この図で見た効果が、その場合でも通用するのです。新しい修理車が持ち込まれた時点でこの図を更新していけばよいのです。

信用できない人がいるかもしれませんね。試してみますか?

そうです。

何でも自分でやってみることが一番よいのです。物事、やってみると初めて「何か」がわかってくるのです。見たり聞いたりだけでは、なかなか使い物なる知識にはなりません。


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