ORとはなんだ?

1.困っている自動車修理工場のおやじ

わたしの家の近くに小さな自動車修理工場があります。おやじと息子の二人で日曜日も祭日も休まず、こつこつとやっています。おやじが音楽好きで友達になりました。そのおやじが、「最近、警察に叱られてばっかりいるんで困っているんだ」といいます。

なにせ狭い修理場が3、4台で一杯になってしまうので、車を路上に置いておくと意地の悪い警察から「車を中に入れろ」と電話がかかってくるのです。どうやらもっと意地の悪い近所の誰かが警察に通報するらしいのです。よくこういうお人が世の中にいるのですよ。

案の定、律義なおやじは受け付けた順序で修理を行っていたのです。そこで、わたしはおやじに「できるだけ早く修理の終わりそうな仕事を優先してやりなさい」といってやりました。

これは最小処理時間優先規則といって、こうすると平均的に工場内の車の数を減らすことも出来るし、修理が終わって納車する期日も平均的に早めることが出来るのです。

何故そうなるのでしょう? 本当でしょうか?
もし、縮められるとしたらどれくらい縮められるのでしょうか?

おやじは「そんなことしたら客に叱られてしまわぁ」と、冗談じゃないという顔つき。

さあ、頭の固いおやじに納得させるのは少々骨が折れるかな?


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