試し方にもいろいろあり − まずデータを調べる −
「ものが溜まるという現象は、ものが入ってくるパターンとその仕事の処理時間のパターンとによって決まってくる」はずですから、修理の台帳をさかのぼって調査してみました。

すると、次のようなパターンになることが判りました。到着の間隔は午前午後の半日単位で調べたものです。右下がりのおもしろい形をしています。実際、いろいろな出来事の発生間隔を調べるといろいろな性質があることがわかりそうですね。平均到着間隔は約2日でした。

修理日数はピークがちょっと右に寄ったパターンになりました。平均修理日数は約1.5日です。

2日平均に1台が入ってきて、1.5日平均で修理が終わるなら、修理の車がたまりそうにないように思いませんか?平均通りに事が進めば話は簡単ですが、実際はいろんな値が出てきてしまうのです。「平均」というのが日本人は大好きですが、この平均値というのはなかなかの曲者なのです。

到着間隔のパターンや修理日数のパターンを見ておわかりのことと思いますが、どちらも一定ではなく、その時々で気まぐれで、どこかの誰かさんのようですね。気まぐれのことをしゃれていうと「ランダム」なんていいます。

こんなグラフを見せられると、平均値なんて何のことやらですよね。


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