切り紙細工によるスケジューリング
下表は標準のライン(7,200箱/時)で製造した時の所要時間です。 カッコ内は朝6時までの数量と所要時間。

品種 製造数量(箱) 7,200箱/時での所要時間(時)
106,200(41,400) 14.75(5.75)
28,800(0) 4(0)
45,000(21,600) 6.25(3)
57,600(30,600) 8(4.25)
55,800(27,000) 7.75(3.75)
45,000(21,600) 6.25(3)
61,200(36,000) 8.5(5)
7,200(0) 1(0)
122,400(54,000) 17(7.5)

所要時間に合わせて紙テープを作成します。斜線を施してあるのは翌朝6時までに製造しておかなくてはならない数量に対応しています。

それから、ガント・チャートを試行錯誤しながら作成していくガント・チャート・ボードを用意します。これで仕組みがお分かりかと思います。作成したテープをはさみで切りながら、ボードに貼り付けていくのです。

ところが、パック詰め製造ラインは標準の製造能力(7,200箱/時)のものが6台と高性能機(10,200箱/時)が1台あります。

そこで、ライン7の時間スケールを、能力が1.5倍なので、1.5倍に引き伸ばしたボードを作っておきます。これで、製造スピードを考えないでも、先ほどの作業テープを貼り付けることができます。つまり、長いラインの所には、より多くの作業が貼り付けられます。簡単な話ですが、これがミソです。

実用的にはマグネット式のテープと磁石のきくボードを用意するのがよいでしょう。スケジュールを能率的に作成することができます。


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