ガント図ってご存知ですか
「スケジュールを作成する(スケジューリング)」とは、いろいろな仕事を時間軸の上にはりつけ、各仕事の開始時刻と終了時刻とを決定することであります。一般に、それらの仕事には順序関係や仕事を行う設備が決まっているというような制約条件があります。

スケジュールの作成や、出来上がったスケジュールを見るには視覚的な表現がわかりやすいのです。工事現場などで、

というような看板を見かけたことがあるでしょう。これは、どの作業をいつ始めていつまでに終わるかを図で表したものです。もちろん、横軸は時間軸です。

このような図をガント図(Gantt Chart)と呼びます。Henry Laurence Ganttというアメリカの経営コンサルタントが戦前に考え出した古いものですが、工程の計画を一覧して見るのに昔から用いられている図表であります。

簡単な工程の進捗管理にも利用されています。完了した分を塗りつぶしておくと、どの仕事が遅れているか、どの仕事は予定より進んでいるかがわかります。管理を行う上での重要な情報が一目でわかるでしょ。

われわれの製造計画をガント図で表すと、たとえばこんな図になるでしょう。

品種ごとに「色分け」されていると見やすいですね。ただ奇麗だというのではなく、同じ時刻に5種類以上の色があってはいけないとか、同じ色が同じ時刻に3ライン以内におさまっているかとかいった制約条件が簡単にチェックできるからです。

「なんだ、ORって簡単なことなんだね」と思われるでしょう。そうです。いいアイディアは簡単なことでもなかなか役に立つのです。


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