それでどうなったか?
課長さんは社に帰り、わたしの作った紙製のボードを入社早々の3人の若者に試してみたそうです。経験のない人たちですから、作業スケジュールに関してはまったくの素人だったのですが、30分で計画担当者に負けないスケジュールが出来てしまったのです。たとえば、その一例です。

切り替え回数は11回ですが、全体の終了時刻は10時45分となりました。切り替え回数10回のスケジュールも作製可能ですが、全体の終了時刻が15分遅れます。

この話を聞いた森村英典先生は面白いからといって、規格協会の「標準化と品質管理」という雑誌で紹介してくれました。

ガント・チャートは決して新しい道具ではありません。しかし、古い道具も大事にしておくと役に立つのです。お年寄りを大切にしましょう。それとも、ORの専門家の皆さん、組み合わせの問題だからといって整数計画法なんて持ち出してみようと思いますか。

切り紙細工って他にも応用できそうでしょ。めでたし、めでたし。

よけいなお話3-3

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