よけいなお話6

わたしの師匠関根智明は、会う人毎に

「おい、なんか面白いことないか?」

といいます。70歳をとっくに過ぎたのですが何十年このかた同じことをいっています。わたしはその影響なんでしょうかね。こういわれた皆さんは面食らったように、

「面白いことですか....ありませんねぇ」

で大体はおしまいになります。「面白いことあるぞ」という方はなかなか見かけません。要するにみんな面白くない毎日を送るつまらない人間ばかりなのでしょう。

「それじゃぁ、先生、面白いことあるの?」

と問えば、面白くない世の中の解説とその証明がはじまります。始まると2,3時間は終わりません。わたしの師匠はそんなお方なのです。先日も、ひさしぶりに医者に行ったところ「肺に真っ黒な影」が出現し、検査入院ということになりました。幸い「肺気腫」が出来ていたとのこと大事には至らずあっという間に退院しましたが、一日に煙草100本ですから何が出来たって不思議ではありません。しかし、変に丈夫な身体の持ち主ですから長生きをされるでしょう。