よけいなお話5−1


小遣いの範囲を、たとえば1000円から10,000円までとしてみましょう。

このときの平均値は5,500円となりますね。ですから、逆に平均値として一度にどのくらい小遣いをやろうと思うかに応じて範囲を決めることも出来ますね。

乱数というものがあります。そう、あなたはパソコンをお使いですよね。あなたのパソコンには表計算ソフトが入っていることと思います。たとえば、ExcelやLotus123などがそれです。表計算ソフトを開いて下さい。

表計算ソフトには普通は0.000000から0.999999までの値が一様な確率でランダムに発生される関数プログラムが入っています。RAND()という名前がついています。RANDつぎは左括弧、右括弧です。われわれは区間[0,1)の一様乱数と呼びます。どこかの3ヶ所のセルを使って以下の計算をしてください。

=1000+9000*RAND()

式の前には=の記号を入れないと計算はしません。3ヶ所とも同じ式を入れていただいて結構です。Copyして貼り付けても同じです。3通りの数値が計算されて出てきます。それはRAND()という関数は、つぎつぎ新しい乱数を発生してくれるからです。

これは50個のサンプルを計算した結果です。出てきた数値は、1,000から10,000までの間の数値をランダムに抽出したサンプルであります。この数値を適当に端数を切り捨てるかして、適当な単位の金額に丸めればおしまいです。もちろん、表計算ソフトの上でも丸めることも出来ます。それには、百円単位の場合でしたら上の式の代わりに、

=INT(10+90*RAND())*100

とすれば、100円単位の金額になります。INT という関数は整数に丸めるる関数です。また、F9キーを押すと再計算されて新しい乱数が得られます。